in vitro 皮質脊髄スライス培養系での神経軸索の退行

• 吉岡 昇

  帝京大学医学部生理学講座

• 村部 直之

  帝京大学医学部生理学講座

• 桜井 正樹

  帝京大学医学部生理学講座

書誌事項

タイトル別名

• Axonal Regression in Corticospinal Slice Coculture

抄録

我々は，皮質脊髄スライス共培養系を用い，蛍光タンパクで標識された皮質軸索のタイムラプス画像の解析を通じて，皮質軸索が脊髄内で過剰に伸展した後に退行を示すこと，その退行の過程において軸索側枝の伸展と刈り込みが繰り返されること，軸索刈り込みの過程においては，(1) リトラクション（退縮），(2) アンピュテーション（切断），(3) ディジェネレーション（変性）が起こることを見出した．皮質脊髄投射軸索が刈り込みを受けるとき，皮質脊髄運動神経細胞が状況に応じてこれらの様式を選択できるとすれば，それは神経回路網の形成過程において有利な特質となるであろう．

収録刊行物

• 日本神経回路学会誌

  日本神経回路学会誌 20 (1), 19-22, 2013

  日本神経回路学会

詳細情報

• CRID: 1390282679443954688
• NII論文ID: 10031163976
• NII書誌ID: AA11658570
• DOI: 10.3902/jnns.20.19
• ISSN: 18830455
• ISSN: 1340766X
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnns/20/1/20_19/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013196588
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可