過去5年間に東京医科大学病院皮膚科で感染症スクリーニング検査として実施したHIV検査の陽性率に関する報告

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タイトル別名
  • A Statistical Analysis of the Rate of Positive Results for HIV Screening Tests in the Department of Dermatology, Tokyo Medical University Hospital, during the Past 5 Years
  • カコ 5ネンカン ニ トウキョウイカ ダイガク ビョウイン ヒフカ デ カンセンショウ スクリーニング ケンサ ト シテ ジッシ シタ HIV ケンサ ノ ヨウセイリツ ニ カンスル ホウコク

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抄録

2004年5月から2009年3月までの約5年間に東京医科大学病院皮膚科においてHIV(human immunodeficiency virus)抗原抗体検査ELISA法を3,764例に施行した.3,764例のうち,術前・皮膚生検前・入院時などの感染症スクリーニング目的で検査した症例が3,415例,HIV感染ないし混合感染を疑って検査した症例が349例であった.ELISA法で陽性は29例であり,その後の確認検査(Western Blot法)でHIV感染が確定した症例は23例(陽性率0.61%),ELISA法が偽陽性であった症例は4例(偽陽性率0.1%)であった.2例はその後受診せず診断未確定である.HIV感染が確定した23症例の内訳は感染症スクリーニング目的の検査が3例(陽性率0.09%),HIV感染を疑った症例が20例(陽性率5.7%)であった.近年の東京都内におけるHIV感染症の発生率は予想以上に高く,HIV検査はHIV感染症に関連した皮膚疾患だけでなく,感染症スクリーニング検査としても重要である.

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参考文献 (17)*注記

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