北海道大学病院歯科診療センターにおいて歯科麻酔科医が救急対応した歯科外来患者の3例 : 偶発症予防および重症化防止の観点からの検討  [in Japanese] Three emergency cases treated by dental anesthesiolosists in the Hokkaido University Hospital Center for Dental Clinics : From the standpoint of the prevention of medical emergency and increase in severity  [in Japanese]

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Author(s)

    • 新田 幸絵 NITTA Yukie
    • 北海道大学大学院歯学研究科口腔病態学講座歯科麻酔学教室 Department of Dental Anesthesiology, Graduate School of Dental Medicine, Hokkaido University
    • 渋谷 真希子 SHIBUYA Makiko
    • 北海道大学大学院歯学研究科口腔病態学講座歯科麻酔学教室 Department of Dental Anesthesiology, Graduate School of Dental Medicine, Hokkaido University
    • 藤澤 俊明 FUJISAWA Toshiaki
    • 北海道大学大学院歯学研究科口腔病態学講座歯科麻酔学教室 Department of Dental Anesthesiology, Graduate School of Dental Medicine, Hokkaido University

Abstract

歯科麻酔科医の業務のひとつに,一般歯科外来患者の救急対応がある.異常事態を早期に発見し,迅速に対応することは偶発症の重症化の防止に重要で,患者の生命予後に大きく関与する可能性もある.また,院内救急症例は,基礎疾患の急性増悪例が多く,歯科治療開始前の全身的なリスク評価と,それに適した予防策・対応策を講じることが偶発症の減少と発症時の重症化の予防には重要である.今回,当科が対応した歯科外来救急症例3例を,若干の考察を加えて報告する.【症例1】42歳,女性.歯科治療中に過換気発作を発症した.患者には日常生活において頻回にわたる過換気発作の既往があったが,担当歯科医師はその事実を把握していなかった.【症例2】58歳,女性.地震発生時,院内廊下で気分不快となった.地震に対する恐怖感が強く,血圧も高値を認めた.救急対応中,他診療科の過去カルテの参照から,患者に不安神経症の既往があることが判明し,発作時の対応が可能となった.【症例3】19歳,女性.診療前に待合室で,脳貧血発作を起こした.嘔気を伴う気分不快を訴え低血圧を認めたが,誤嚥予防や下肢挙上などの初期対応ができていなかった.以上3症例をふまえ,歯科治療開始前には患者の全身的なリスク評価を行うことが偶発症の減少と発症時の重症化の予防には重要であることを啓発し,当科としては,講習会などを通して,患者緊急時には適切な初期対応を実施できる体制の確立に協力し,偶発症予防および,患者急変時の初期対応の向上を推進していきたい.

Journal

  • 北海道歯学雑誌

    北海道歯学雑誌 33(2), 185-188, 2013-03-15

    北海道歯学会

References:  7

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    10031165923
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00229778
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    NOT
  • ISSN
    09147063
  • Data Source
    CJP  IR 
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