アクリル系ブロックコポリマー/タッキファイヤ系のタック特性と剥離挙動

• 山村 和広

• 藤井 秀司

• 中村 吉伸

• 藤原 和子

• 日笠 茂樹

• 浦濱 圭彬

書誌事項

タイトル別名

• Tack Properties and Peeling Behavior for Polyacrylic Block Copolymer/Tackifier System
• アクリルケイ ブロックコポリマー/タッキファイヤケイ ノ タック トクセイ ト ハクリ キョドウ

抄録

アクリル系ブロックコポリマー／タッキファイヤ系で，ベースポリマーがトリブロック単独とジブロックとの混合系のタック特性を比較した。ベースポリマーは，ポリメタクリル酸メチル-block-ポリアクリル酸ブチル-block-ポリメタクリル酸メチルトリブロックコポリマー(MAM)と，これと同成分からなるジブロック体(MA)との混合系(MAM/MA,1/1,w/w)を，タッキファイヤは特殊ロジンエステル型を用いた。タックの破壊エネルギーは，ベースポリマー単独でもMAM/MA系の方が優れており，タッキファイヤ添加で差がより大きくなった。タック試験でのプローブ先端の剥離挙動を高速マイクロスコープで観察した結果:,MAM系はプローブのエッジ部から中心に向かって弾性的に剥離が進行していたが,MAM/MA系.では粘着剤層全体にキャビテーションが起こり，この変形による歪エネルギーの吸収で剥離の発生が遅延されていた。パルスNMR測定から，タッキファイヤは両系でベースポリマーの易動性を抑制し，凝集力を高めていた。タッキファイヤが凝集力を高め，ジブロック添加が界面の密着性を高めるために.MAM/MA/タッキファイヤ系のタックが優れていることが分った。

収録刊行物

• Journal of The Adhesion Society of Japan

  Journal of The Adhesion Society of Japan 48 (12), 423-429, 2012

  一般社団法人 日本接着学会

キーワード

• Polyacrylic block copolymer
• Tackifier
• Tack
• Cohesive strength
• Pulse NMR

詳細情報

• CRID: 1390001204274916992
• NII論文ID: 10031170013
• NII書誌ID: AN10341672
• DOI: 10.11618/adhesion.48.423
• COI: 1:CAS:528:DC%2BC3sXhvVykurk%3D
• ISSN: 21874816
• ISSN: 09164812
• NDL書誌ID: 024159069
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I024159069
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/adhesion/48/12/48_12-1/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可