家兎下肢虚血モデルに対する脱分化脂肪細胞(DFAT) 自家移植の効果

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Autologous Transplantation of Dedifferentiated Fat (DFAT) Cells in Rabbits with Hindlimb Ischemia
  • カト カシキョケツ モデル ニ タイスル ダツブンカ シボウ サイボウ(DFAT)ジカ イショク ノ コウカ

この論文をさがす

抄録

脱分化脂肪細胞 (dedifferentiated fat cell: DFAT)は,成熟脂肪細胞を天井培養することにすることによって得られる細胞群で,高い増殖能と間葉系幹細胞 (mesenchymal stem cell: MSC) と同等の多分化能を示す.本研究では,日本白色家兎を用いて皮下脂肪組織より DFAT を調製し,下肢虚血に対する DFAT の自家移植の効果 および安全性を検討した.その結果,下肢虚血領域へDFAT を自家移植した群は,生理食塩水を注射したコントロール群に比べ,虚血部位における微小血管分枝数を有意 (p < 0.01) に増加させた.また移植後 4 週間まで有害事象は特に認められず DFAT 自家移植が安全に行えることが確認できた.DFAT は少量の脂肪組織から簡便に大量の調整が可能であることから,血管新生療法の新たな細胞源として期待できる.

収録刊行物

参考文献 (20)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ