大腸憩室出血に対する内視鏡的治療の検討

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タイトル別名
  • Clinical Study of Endoscopic Hemostasis for Colonic Diverticular Bleeding
  • -Usefulness of a Distal Attachment-
  • ─透明フードの有用性─

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抄録

当院で2002年1月から2012年1月までの期間に大腸憩室出血と診断された85例を対象に性別,年齢,出血部位や治療法,特に内視鏡的止血を中心に検討した。出血部位は右側結腸が48.2%, 左側結腸が37.6%で不明が14.1%であった。全体のうちで自然止血は60症例(70.6%)で,内視鏡的に止血を行った症例は21症例(24.7%),手術症例は緊急手術2症例(2.4%),待機手術1症例(1.2%)でIVRは1症例(1.2%)であった。内視鏡的止血のうち,透明フード(先端アタッチメント)を用いた群では再出血率が0%であった。大腸憩室出血の内視鏡的止血において,透明フードと前方送水機能を備えたファイバーを使用することによって迅速に凝血塊の洗浄,除去を行い,責任憩室を確実に視認して止血操作を行うことが肝要であると考えられた。

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参考文献 (17)*注記

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