脳死肝移植後12年目に発症した甲状腺乳頭癌の1例

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タイトル別名
  • A case of papillary thyroid carcinoma developed 12 years after liver transplantation from a brain-dead donor
  • 症例 脳死肝移植後12年目に発症した甲状腺乳頭癌の1例
  • ショウレイ ノウシ カン イショク ゴ 12ネンメ ニ ハッショウ シタ コウジョウセン ニュウトウガン ノ 1レイ

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抄録

脳死肝移植後に発症した甲状腺乳頭癌症例を経験したので報告する.症例は49歳男性.12年前,家族性アミロイドポリニューロパチーのため,海外で脳死肝移植が施行され,その後,本邦で免疫抑制剤を投与され経過観察されていた.脳ドックでの頸動脈超音波検査で偶然甲状腺腫瘍を指摘された.精査の結果甲状腺乳頭癌と診断され,甲状腺左葉,峡部切除,左D2a郭清が施行された.臓器移植後に免疫抑制剤が使用された場合,悪性腫瘍発生頻度が高くなると言われており,今後さらなる臓器移植成績の改善による長期生存例の増加に伴い,移植後の悪性腫瘍例は増加していくものと考えられる.

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参考文献 (24)*注記

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