施設の長寿命化を考慮した基幹農業水利資本ストックの推計モデル

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タイトル別名
  • A Model for Estimating Capital Stocks of Main Irrigation and Drainage Facilities with Consideration of Stock-Management Measures
  • シセツ ノ チョウジュミョウカ オ コウリョ シタ キカン ノウギョウ スイリ シホン ストック ノ スイケイ モデル

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抄録

農業農村整備予算が大幅に減少する中で,ストックマネジメント(ストマネ)による社会資本ストックの維持・保全が課題となっている.本稿では,ストマネ施策による施設の長寿命化を考慮して社会資本ストックを推計するモデルを提示し,モデルを用いて基幹農業水利施設に関する資本ストックの動向を明らかにする.モデルは,事業費との関連性が明確なPI法(恒久棚卸法)をもとに,ストマネ施策による「施設実耐用年数の長期化効果」と「旧施設の再利用(reuse)効果」を定量化できる点に特徴がある.モデルによる推計の結果,日本全体の農業水利資本ストックは,農林水産省が公表する施設再建設費から推計した水利資産の動きとは異なる動向を示した.また,将来の資本ストック水準を予測した結果,ストマネ施策の評価や農業農村整備に関する課題が明らかになった.

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