検体不適正率の通知による子宮頸がん集団検診の不適正検体の減少

• 森村 豊

  (公財) 福島県保健衛生協会 北福島医療センター婦人科

• 千葉 聖子

  (公財) 福島県保健衛生協会

• 荒木 由佳理

  (公財) 福島県保健衛生協会

• 塚原 孝

  (公財) 福島県保健衛生協会

• 佐藤 美賀子

  (公財) 福島県保健衛生協会

• 柴田 眞一

  (公財) 福島県保健衛生協会

• 古川 茂宣

  福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座

• 添田 周

  福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座

• 渡辺 尚文

  福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座

• 藤森 敬也

  福島県立医科大学医学部産科婦人科学講座

書誌事項

タイトル別名

• Information of unsatisfactory rate to individual clinician in uterine cervical mass screening decreased unsatisfactory specimens

抄録

目的 : ベセスダ方式の導入で, 標本の適正・不適正が評価されるようになった. 不適正標本の減少のため, 検体採取医にみずからの不適正発生率を通知し, 改善効果を検討した.<br>方法 : 福島県内の子宮頸がん集団検診で, 施設検診を行った 114 施設に, 2009 年 4 月∼2010 年 3 月の各施設の不適正率を報告した. 次いで 2010 年 4 月∼2011 年 3 月の 114 施設の不適正率の推移を比較した.<br>成績 : 2009 年 4 月∼2010 年 3 月の不適正率は 51,863 件中 3,529 件, 6.8%であったが, 2010 年 4 月∼2011 年 3 月は 56,162 件中 1,875 件, 3.3%で有意に減少した.<br>不適正標本が有意に減少した施設は 54 (47.4%), 有意ではないが減少した施設は 42 (36.8%) であった.<br>改善施設では, 一部は綿棒採取をやめたことで, 不適正検体が著しく減少した施設もあったが, 従来からスパーテル, ブラシ採取であった施設でも多くで改善がみられた.<br>結論 : 施設ごとの不適正発生率を報告することで, 検体採取医が採取器具を変更したり, 検体採取時に留意を促すことで, 不適正標本の減少が期待できる.

収録刊行物

• 日本臨床細胞学会雑誌

  日本臨床細胞学会雑誌 52 (4), 330-334, 2013

  公益社団法人　日本臨床細胞学会

キーワード

• Uterine cervical cancer
• Mass screening
• Information of rate of unsatisfactory smears
• Decrease of unsatisfactory smears

詳細情報

• CRID: 1390001204696677376
• NII論文ID: 10031178621
• NII書誌ID: AN00198721
• DOI: 10.5795/jjscc.52.330
• ISSN: 18827233
• ISSN: 03871193
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013371434
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可