看護系大学卒業生の看護実践能力に影響する要因の分析

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of the Factors Affecting Practical Nursing Expertise in Nursing College Graduates
  • カンゴケイ ダイガク ソツギョウセイ ノ カンゴ ジッセン ノウリョク ニ エイキョウ スル ヨウイン ノ ブンセキ

この論文をさがす

抄録

<p>〔目的〕本研究では、看護系大学卒業生の看護実践能力に関連する要因を検討することを目的とした。</p><p>〔方法〕国立A大学看護学科卒業生706名を対象に、卒後年数、大学での学習内容の有用性や現在の学習状況、卒業後の看護実践能力(文部科学省の学士課程で育成する能力Ⅰ~Ⅴ群を参考とした43項目)について質問紙調査を実施した。</p><p>〔結果〕回収した有効回答224名のうち、看護師従事者111名を分析した結果、看護実践能力の得点は平均3.89±0.76点であった。</p><p> 看護実践能力の得点に関連の認められた、卒後年数、「大学在学中の学習内容の有用性」の第一因子【科学的思考力】と第二因子【看護技術】、「学会や研究会への参加」の4つを独立変数として重回帰分析を行った結果、看護実践能力各群の得点を最も高めていたのは「学会や研究会への参加」や「大学在学中の学習内容の有用性」の【科学的思考力】であった。</p><p>〔考察〕看護基礎教育において思考過程を重視した教育を充実させることと、主体的に学習する姿勢を育成することが、卒後の看護実践能力の向上のために重要であると示唆された。</p>

収録刊行物

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ