座位姿勢の変化と臀部にかかる力の研究

  • 見木 太郎
    (有)平賀義肢製作所 岩手医科大学大学院博士課程整形外科学講座運動器傷病学専攻
  • 古町 克郎
    岩手医科大学整形外科学講座
  • 嶋村 正
    岩手医科大学整形外科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship of seated posture and force on the gluteal region

この論文をさがす

抄録

高齢者の車いす座位において,骨盤の後傾した「仙骨座り」は仙尾骨部に圧力やずれ力をもたらすために,褥瘡の原因になると考えられている.しかし,骨盤の後傾と圧力やずれ力の関係性についてはいまだ明らかにされていない.そこで,本研究ではセンサユニットや計測用のイスを開発し,骨盤を0° /から30° まで後傾させた際の仙尾骨部と坐骨部にかかる垂直方向および水平方向の力の変化について検証をおこなった.60歳以上の標準体重の男女18名の計測結果から,骨盤後傾角度の増加にともなって仙尾骨部にかかる垂直方向の力と水平方向の力が増加することが確認された.これにより骨盤の後傾と仙尾骨部褥瘡の発生との関連性が示唆された.

収録刊行物

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ