BDF製造時に排出される含グリセリン副生成物の燃料油への利活用に関する基礎的研究

  • 小笠原 正剛
    秋田大学大学院工学資源学研究科 環境応用化学専攻
  • 馬淵 悠樹
    秋田大学大学院工学資源学研究科 環境応用化学専攻
  • 野村 正幸
    秋田大学大学院工学資源学研究科 環境応用化学専攻
  • 加藤 純雄
    秋田大学大学院工学資源学研究科 環境応用化学専攻
  • 中田 真一
    秋田大学大学院工学資源学研究科 環境応用化学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Fundamental Study on the Application of Glycerin-containing Byproducts Obtained from BDF Production for Liquid Fuel
  • BDF セイゾウジ ニ ハイシュツ サレル ガン グリセリン フクセイセイブツ ノ ネンリョウユ エ ノ リ カツヨウ ニ カンスル キソテキ ケンキュウ

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抄録

脂肪酸メチルエステル (Fatty Acid Methyl Ester:FAME) は,バイオディーゼル燃料 (Biodiesel Fuel:BDF) として製造・利用されている。アルカリ触媒法を用いたFAME製造では,グリセリンを主成分とした副生成物が排出される。本研究では,この副生グリセリン類について詳細な成分分析を行った。その結果,化合物としての“グリセリン”は,42.7%含まれ,その他にメタノール,脂肪酸メチルエステル,水などが含まれることがわかった。次にサーマルリサイクルの観点から,副生グリセリン類の燃料油としての利用について検討した。その結果,発熱量は25.5MJ/kgであり,灯油の半分程度であった。また,副生グリセリン類は粘度が高いことから低粘度化について検討したところ,一定量の灯油とアルコールを混合することで,特別な設備を用いることなく低粘性化できた。

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参考文献 (27)*注記

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