遊楽部川のサケ <i>Oncorhynchus keta</i> における野生魚と孵化場魚の安定同位体比について

書誌事項

タイトル別名
  • Stable isotope comparison between presumably wild and hatchery chum salmon <i>Oncorhynchus keta</i> in the Yurappu River, Hokkaido, Japan
  • 遊楽部川のサケOncorhynchus ketaにおける野生魚と孵化場魚の安定同位体比について
  • ユウラクブガワ ノ サケ Oncorhynchus keta ニ オケル ヤセイギョ ト フカジョウギョ ノ アンテイ ドウイタイヒ ニ ツイテ
  • Stable isotope comparison between presumably wild and hatchery chum salmon Oncorhynchus keta in the Yurappu River, Hokkaido, Japan

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抄録

栄養的地位から自然水域における野生魚と孵化場魚の競争関係や分布様式を把握するため,北海道遊楽部川のサケを対象に両者の炭素および窒素安定同位体比(δ13C および δ15N)を調べた。その結果,δ13C と δ15N は野生魚の方が孵化場魚より有意に高く,δ13C は孵化場魚が野生魚より変異幅が大きかった。これらのことから,海洋生活期,野生魚は比較的沿岸よりに分布するため栄養レベルが高くなるのに対し,孵化場魚は沖合を広く回遊し栄養レベルが低くなると考えられた。<br>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 79 (5), 872-874, 2013

    公益社団法人 日本水産学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (23)*注記

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