咬合支持の欠如に起因する顎関節症症例

• 横山 政宣

  東北大学大学院歯学研究科口腔システム補綴学分野

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Temporomandibular Joint Disorder Caused by Occlusal Support Loss

抄録

症例の概要：患者は52 歳女性．左側顎関節部の疼痛を主訴に受診した．12 ～ 13 年前，上下顎右側欠損部に部分床義歯を製作したが，使用せず放置していた．顎位の偏位が疑われたため，上顎に治療用義歯を下顎に有床型のスプリントを装着し，咬合支持と顎位の改善を図り，再評価後，全顎的な最終補綴を行った．<br>考察：義歯による咬合支持の確立，およびスプリント療法による顎位の修正により，全顎的な咬合の再構築を行った結果，顎関節や咀嚼筋の症状が改善したと考えられる．<br>結論：臼歯部での咬合支持を失ったことで顎関節症を発症したと考えられる症例に対し，臼歯部の咬合支持の確立と適切な顎位を与えることで良好な治療結果が得られた．

収録刊行物

• 日本補綴歯科学会誌

  日本補綴歯科学会誌 5 (3), 345-348, 2013

  公益社団法人 日本補綴歯科学会

キーワード

• 顎関節症
• スプリント
• 下顎位

詳細情報

• CRID: 1390001205301069312
• NII論文ID: 10031190676
• NII書誌ID: AA12374568
• DOI: 10.2186/ajps.5.345
• ISSN: 18836860
• ISSN: 18834426
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/ajps/5/3/5_345/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014188983
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可