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抄録
【はじめに】今回我々はTh11/12胸椎椎間板ヘルニアに対して経皮的内視鏡下椎間板摘出術(PED)を施行した症例を経験したため報告する.【症例】71歳男性.受診2,3カ月前より歩行時のふらつき,両下肢痛・しびれを自覚.下肢の明らかな筋力低下なし.MRIにて左側優位のTh11/12椎間板ヘルニアを認めこれに対して経皮的内視鏡下胸椎椎間板摘出術(percutaneous endoscopic thoracic discectomy: PETD)を施行.術後5カ月の時点でJOAスコア6点→7.5点(上肢症状除く9点満点),VAS:5→4と改善,MRIにて硬膜管の除圧,ヘルニア摘出を確認でき良好な治療成績を得た.【考察】胸椎椎間板ヘルニアの治療法については保存療法,手術療法がありその治療成績はまれな疾患であるがゆえに多くの報告があるわけでなく,コンセンサスが得られていない.胸椎椎間板ヘルニアに対してPETDは解剖学的に理にかなった低侵襲手術で治療法の一選択肢になりうる.
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 62 (4), 740-743, 2013
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204939872384
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- NII論文ID
- 10031200328
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- NII書誌ID
- AN00126582
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可