大腸癌穿孔における予後予測因子に基づいた治療方針の検討

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  • Study of the Therapeutic Plan Based on the APACHE Score as a Prognostic Factor for Perforated Colorectal Cancer

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抄録

要旨:目的:大腸癌穿孔における術後成績について調査し,予後予測因子や治療方針について検討した。方法:大腸癌穿孔49例を対象とした。結果:死亡群は12例(24.5%)であった。死亡群では,生存群と比較してAcute Physiology and Chronic Health Evaluation(APACHE)IIスコアは有意に高かった(p=0.04)。17点以下と18点以上の2群に分けた場合,それぞれの死亡率は16.7%,71.4%となり,両群間で死亡率に有意差を認めた(p=0.007)。17点以下では,原発巣切除を施行し根治度A,Bであった30例における死亡率は6.7%であった。結論:APACHE IIスコアが大腸癌穿孔の予後予測因子として有用であることが示された。APACHE IIスコアが17点以下であれば死亡率が低いことから,原発巣切除による根治術は許容されるものと考えられた。

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