続発性気胸を呈した肺Langerhans細胞組織球症の1例

• 高梨 裕典

  沼津市立病院呼吸器外科

• 卜部 憲和

  沼津市立病院呼吸器外科

• 植松 秀護

  昭和大学横浜市北部病院呼吸器センター

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Pulmonary Langerhans Cell Histiocytosis with Secondary Pneumothorax
• 症例 続発性気胸を呈した肺Langerhans細胞組織球症の1例
• ショウレイ ゾクハツセイ キキョウ オ テイシタ ハイ Langerhans サイボウ ソシキキュウショウ ノ 1レイ

抄録

症例は36歳，男性．喫煙歴:20本×16年間．胸痛と呼吸困難感を自覚し近医を受診．左気胸として当科を紹介受診した．胸部CTにて左気胸および両側肺野にびまん性嚢胞陰影，小結節影，網状陰影を認めた．生検による確定診断のため，左上葉の嚢胞性病変に対して胸腔鏡下肺生検を施行し，同時にタルク散布による胸膜癒着術を行った．病理組織所見では，気管支および細気管支周囲を中心とした好酸球浸潤と，核に深い切れ込みを有しS-100蛋白およびCD4陽性を示すLangerhans細胞浸潤を認め，肺Langerhans細胞組織球症（PLCH）と診断した．術後経過は良好で，気胸は速やかに軽快した．退院後，外来で禁煙指導を行い，術後6カ月の経過観察で気胸再発を認めていない．多発する嚢胞陰影を伴う続発性気胸において，肺Langerhans細胞組織球症を念頭に置く必要があると考えられた．

収録刊行物

• 日本臨床外科学会雑誌

  日本臨床外科学会雑誌 74 (9), 2423-2427, 2013

  日本臨床外科学会

キーワード

• 肺Langerhans細胞組織球症
• 続発性気胸
• 喫煙関連肺疾患

詳細情報

• CRID: 1390001204851982848
• NII論文ID: 10031203130
• NII書誌ID: AA11189709
• DOI: 10.3919/jjsa.74.2423
• ISSN: 18825133
• ISSN: 13452843
• NDL書誌ID: 030743042
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I030743042
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/74/9/74_2423/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014131854
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可