<症例>重症筋無力症の胸腺摘出後, 多発性硬化症を合併した1例

この論文にアクセスする

この論文をさがす

著者

抄録

症例は38歳女性.23歳で出産後左眼瞼下垂が出現し, 重症筋無力症(MG)と診断された.以後経過良好であったが, 36歳時重篤な呼吸困難を呈し(クリーゼ), 人工呼吸管理の上ステロイドパルス, 血漿交換療法が行われた.翌年感冒の後, 再度クリーゼとなり, 胸腺摘出術施行(胸腺組織は過形成像を呈していた).38歳時右眼視神経炎, 約半年後左眼視神経炎を発症.多発性硬化症(MS)の合併と診断した.MGとMSの合併率は各疾患ごとの統計学的な推定値より高いことが知られている.この理由として共通の免疫異常の他に, MGに対する胸腺摘出術, その他の治療がMSの発症経過に何らかの関与の可能性があるとする指摘もある.本例はMGとMSの発症の原因や治療方針を考える意味で示唆に富む症例と考えられた.

収録刊行物

  • 近畿大学医学雑誌

    近畿大学医学雑誌 26(2), 101-104, 2001-10-25

    近畿大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110000061740
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00063584
  • 本文言語コード
    JPN
  • ISSN
    03858367
  • データ提供元
    NII-ELS 
ページトップへ