心身症患者のエゴグラムによる心理特徴の検討

• 高橋, 恵子

• 奥瀬, 哲

• 八代, 信義

• 佐藤, 豪

• 岩渕, 次郎

抄録

1)尺度得点の因子分析からACに関連した自我状態で,神経性過食症は感情抑制とそれによる慢性的な陰性感情の蓄積傾向を顕著に示し,不適応感が強く,不安-抑鬱気分を伴った過敏な対人関係,過剰適応傾向が示された. 2)消化性潰瘍は,不安-抑鬱気分などの心理状態についての自覚が乏しい傾向にあった. 3)過換気症候群や神経性嘔吐の患者群は,理性的,知的に自己を統制し,外界に対して望ましい社会性を示そうとする意識が高かった.一方,不安感などの内面的問題に関しては防衛的傾向にあり,抑圧的で緊張の強い適応様式が窺われた. 4)また過敏性腸症候群の患者のエゴグラムは特にきわだった傾向は見出されなかった

出版社版

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収録刊行物

• 旭川医科大学紀要（一般教育）

  旭川医科大学紀要（一般教育） (18), 11-26, 1997-03-01

  旭川医科大学

詳細情報

• CRID: 1050018296277682816
• NII論文ID: 110000102797
• NII書誌ID: AN00010588
• ISSN: 03878090
• Web Site: https://asahikawa-med.repo.nii.ac.jp/records/528
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1997156026
• 本文言語コード: ja
• 資料種別: departmental bulletin paper
• データソース種別:
  • IRDB
  • CiNii Articles