ラック乾燥システムにおける反転撹拌の効果

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  • ラック乾燥システムにおける反転攪拌の効果
  • ラック カンソウ システム ニ オケル ハンテン カクハン ノ コウカ

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穀物を堆積した状態で乾燥する静置乾燥法により穀物を乾燥する場合、温風は厚い穀物層を通過してゆく間に順次水分を吸収して温度が降下し、一方、湿度は増大して乾燥能力が低下しながら温風は移動する。ラック乾燥におけるコンテナの穀物層では、風上側と風下側の水分差が乾燥時間の経過にしたがって大きくなる。この水分差を小さくするため、穀物の反転撹拌を乾燥過程に導入し、その反転撹拌による混合の効果と乾燥した籾の水分むらについて検討し反転撹拌効果を評価した。 1.反転操作の第一次混合では、コンテナからの流出点を中心に、流出する粉粒体(ここでは籾)上層の変化は放射状を示している。穀物の堆積高さはより小さいほど、混合の度合いが高いが、乾燥能率から最大の堆積高さは、コンテナの高さに対して0.8倍までである。 2.計量・混合タンクを経て行われる第二次混合で、混合する度合いを高めるため、ホッパー部の傾斜角度の組合せを検討し、形状1(長辺正面スイ角80゜短辺正面スイ角60゜)が適当とわかった。 3.乾燥途中にコンテナ内の穀物を一度反転撹拌することにより、水分むらを小さくできるため、ラック乾燥において乾燥部から待機部へコンテナを移動させる過程で反転撹拌操作を加えると乾燥が均一に仕上がると考えられる。

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