ストライプ柄のイメージ

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タイトル別名
  • ストライプガラ ノ イメージ
  • A Study of the Images of Striped Patterns

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抄録

type:Article

紙を用いて色と幅の異なる2色配色のストライプ柄の試料36種類を作成し, 無地の試料と比較したときのイメージ差について検討した。その結果は以下のようである。ユ)ストライプ柄のイメージは明瞭・活動の因子, 評価の因子, 感覚の因子, 明るさの因子の4因子で表される。2)ストライプ柄の試料は, 色の明度が低いものほど, 無地の試料に比較し「強い, はっきりした, 活動的な, 派手な, 大胆な, かたい, 個性的な」イメージと評価され, 明度が高くなるほど無地とのイメージ差は小さくなる。3)評価の因子負荷量が高い「好き, 快, 美しい」の用語は, 色相の違いにより有意差の認められやすい用語であり, 赤系より青系のストライプ柄のほうが, 無地の試料より「好き, 快, 美しい」という評価がやや高い。4)「繊細な-大胆な」「痩せた-太った」の用語は, ストライプ幅の違いにより無地とのイメージ差が異なりやすい用語である。5)明瞭・活動の因子負荷量が高い用語では, ストライプ幅1.Ocm以下と1.5cm以上との間でイメージ差が表れやすい。以上, 無地の試料と比較することによりストライプ柄のイメージを検討してきたが, 今回は試料として紙を用いており, 衣服にみられる立体感や材質感は考慮されていない。これを今後の検討課題とし, さらに研究を積み重ねていく必要があると考える。

identifier:http://repository.tokaigakuen-u.ac.jp/dspace/handle/11334/1346

収録刊行物

  • 紀要

    紀要 36 95-101, 2000-12-05

    東海学園女子短期大学

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