漁業における乱獲の数理モデル
書誌事項
- タイトル別名
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- A Mathematical Model of Overfishing :
- ─再生産を伴う資源と社会的ジレンマ─
- Replenishable Resources and Social Dilemma
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抄録
天然の漁業資源は、一方では自然的再生産メカニズムを享受しているものの、他方では、人間の手による乱獲のためにしばしば枯渇の危機に晒されている。本稿では、資源の再生産メカニズムの仮定をモデルに組み込み、(1)漁獲規制を遵守した漁獲戦略と、(2)規制を無視して可能な限りの漁獲をする漁獲戦略、の2戦略が選択可能な状況について考察する。そして、漁獲活動がDawes(1975)の定式化による「社会的ジレンマ」に陥るのは、資源再生産と漁獲に関するパラメータが特定の関係を持つ場合だけであることを示す。あわせて、囚人のジレンマ・ゲーム論的な観点から、乱獲の数理モデルの社会学的含みについて考察を加える。
収録刊行物
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- 理論と方法
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理論と方法 4 (1), 93-116, 1989
数理社会学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680142915712
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- NII論文ID
- 110000511961
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- NII書誌ID
- AN10096921
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- ISSN
- 18816495
- 09131442
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可