地域環境計画における目標設定のための自然環境総合指標の開発

書誌事項

タイトル別名
  • The Development of Natural Environmental Indices to Set Targets for a Local Environmental Plan
  • 地域環境計画における目標設定のための自然環境総合指標の開発--宮城県を事例として
  • チイキ カンキョウ ケイカク ニ オケル モクヒョウ セッテイ ノ タメ ノ シゼン カンキョウ ソウゴウ シヒョウ ノ カイハツ ミヤギケン オ ジレイ ト シテ
  • 宮城県を事例として
  • A Case Study in Miyagi Prefecture

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抄録

日本の地域環境計画においては,目標の設定に活用可能で更新の容易な環境総合指標の開発が望まれている.・本研究では宮城県の環境基本計画を例に,計画目標や政策の展開方向に沿った環境総合指標の作成方針を明らかにした上で,陸域生物生息環境指標,大気浄化機能指標,土壌侵食防止機能指標,雨水流出抑制機能指標の四つの自然環境総合指標を選定し,それらの算定式や作成方法を提案した.県全体およびメッシュ別・標高帯別の指標値を算定した結果,陸域生物生息環境指標,雨水流出抑制機能指標は過去から将来にわたり低下し続け,大気浄化機能指標は上昇していたが近年は下降傾向にあり今後も低下すること,土壌侵食防止機能指標は過去から将来にわたり横ばいであることが示された.メッシュ別にみると,標高の最も高い地域よりも,むしろ300~600m前後のいわゆる里山地域が存在する標高帯に指標値の高いメッシュが多く存在する.さらに計画目標達成に向けての課題として,身近な自然の保全,市街地内の緑化の強化,森林や農地の維持管理の徹底,森林の水酒養機能の保全や雨水の浸透・貯留を推進することの重要性が明らかになった.

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参考文献 (51)*注記

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