衣の系譜に関する研究-2-力士のまわしについて  [in Japanese] Studies on the Genealogy of Clothes : (2) On the "Sumo" Wrestlers' Loincloth  [in Japanese]

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Abstract

褌は本来表着であり,それを仕事着として受け継いでいるのが力士のまわしである.相撲の歴史は古く,わが国でも「古事記」等に記述が残っている.奈良・平安時代には天皇による節会相撲が行われ,武家時代は武士の心身の鍛練のために盛んであった.江戸時代には力士が職業となり,勧進相撲が行われ,明治末期に風俗や規則が確立されて今日に至っている.初期のまわしは,まわしと化粧まわしの区別がなく,平安時代には白い麻の犢鼻褌,武家時代は白と茜の麻であったが,江戸時代に力士が職業となると,素材として最高の絹が用いられるようになる.そして,デモンストレーション用として豪華な化粧まわしが分離するのである.また,紐衣の呪性も残され,特に横綱の衣装は前面を化粧まおしや横綱,四手等によって,後面は魂を結びこめた綱や化粧まわしの結びによって,幾重にも悪霊から身を守っている.一方,それはまた,力と地位を示すための最高の飾りでもある.以上のように,力士のまわしは形こそシンプルではあるが,紐衣の呪術性,褌の装飾性と機能性,結びの魂等,さまざまな要素が集約された最小にして最高の衣である.最後に,本研究にあたり貴重な資料の写真撮影をさせて頂き,また懇切な御助言を頂きました相撲博物館の方々および,力士の方々に深く感謝申し上げます.

Journal

  • Journal of Nagoya Women's University

    Journal of Nagoya Women's University (31), p13-21, 1985-03

    Nagoya Women's University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110000954536
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00179986
  • Text Lang
    JPN
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    02867397
  • NDL Article ID
    2715988
  • NDL Source Classification
    E51;E33
  • NDL Source Classification
    ZE16(社会・労働--家事・家政--学術誌)
  • NDL Call No.
    Z6-637
  • Data Source
    NDL  NII-ELS 
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