『ワット』試論 : サムのワット経験(第2部)
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- 斎藤 信平
- 山梨英和短期大学
書誌事項
- タイトル別名
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- An Essay on Watt : Sam's Experience of Watt(Part 2)
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抄録
『ワット』はノット邸体験をめぐるワットの物語である。三章では語り手としてサムが登場し、どのようにワットがサムに語ったのかをサムが証言している。しかし、冒頭の部分と最後の部分にはワットは語りの場には存在しない。また、冒頭の部分と最後の部分は伝統的な全知的語りになっている。本論は、このような語りの上での変化がなぜ起こったのか、あるいはなぜそのように書かれているのかという問題から論を進めて行く。三章でのサムの証言から、ノット邸体験はワットによる語りとそれを書き付けたサムの語りという二重の語りによって存在すると言える。この二重性という視点によって、ノット邸経験の意味がより明確になり、ワット的人間の精神の有り様から、ワットにとってもサムにとっても語りのなかにのみノットの意味が存在する仕組を論じることができる。本論は、以上の観点から『ワット』の語り手をサムと論定し、語り方そのものがワットによるノット体験から導き出された結果であると論じている。
収録刊行物
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- 山梨英和短期大学紀要
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山梨英和短期大学紀要 30 272-261, 1996-12-10
山梨英和大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571698601742824064
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- NII論文ID
- 110000990337
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- NII書誌ID
- AN00244556
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- ISSN
- 02862360
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles