「死のフーガ」成立までのツェラン

書誌事項

タイトル別名
  • シ ノ フーガ セイリツ マデ ノ ツェラン

この論文をさがす

抄録

type:Departmental Bulletin Paper

「死のフーガ」を書いたドイツ系ユダヤ人パウル・ツェランは,当時ルーマニア領であったブコヴィナ地方の中心都市チェルノヴィッツに生まれた。第二次大戦中,彼の両親はトランスニストリアの強制収容所に送られそこで死んだ。ツェラン自身は強制移送を免れたが,強勧労働に従事し続けなければならなかった。強制労働の合間をぬって彼は詩を書いた。「死のフーガ」には,両親を助けられなかったことを自分の罪と感じるツェランの個人的苦悩が色濃く反映している。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ