Bibliographic Information
- Other Title
-
- ツウカ セイド ノ センタク ト タイガイ カイホウド
- Optimum Currency Area and Openness
Search this article
Abstract
EUにおける共通通貨ユーロの導入や中米におけるドル化の進行などを背景に, 世界各地で通貨統合に対する興味が高まっている。外国との通貨統合が現実的な政策オプションとなるためには国内経済が貿易や投資を通じて海外と深く結びついていることが前提であり, その結びつきの強さはしばしば貿易依存度(輸出入総額の対GDP比率)によって測られる。しかし, 製造業を中心に生産工程の知際分業が急速に進行する今日, グロスの貿易量が各国経済の海外とのリンケージをどれだけ忠実に反映しているかは疑問である。本稿では, いくつかの代替的な対外開放度の指標を考え, それらの試算値と貿易依存度で測った標準的な指標との比較を行う。その結果, 両者の関係がクロスセクションでも時系列上でも緊密とは言いがたいこと, その背景に経済発展に伴う産業構造の多様化や特化があること, さらに, 一般的な産業梯造の変化以外の各国固有の要因も強く影響していることが観察される。
Journal
-
- 経済学雑誌
-
経済学雑誌 105 (2), 1-27, 2004-09
大阪市立大学経済学会
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1050282677425758848
-
- NII Article ID
- 110001067332
-
- NII Book ID
- AN00070116
-
- ISSN
- 04516281
-
- NDL BIB ID
- 7241381
-
- Text Lang
- ja
-
- Article Type
- departmental bulletin paper
-
- Data Source
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN