有明海奥部における貧酸素水塊の発生とその防止対策 Occurrence of hypoxic water in the interior parts of the Ariake Sea and its preventive measures

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Abstract

本研究では、有明海奥部で頻発する貧酸素水塊の発生メカニズムを明らかにすると同時に、その防止対策について考察するために、1観測地点での海底付近における潮流や水質の現地観測と水理実験が行われた。2004年5月22日-6月26日における観測結果より、海底付近のDOの時間的変動と潮位変動の間の密接な関連性が明らかにされた。すなわち、DOは大潮時に増加し、小潮時に減少した。観測期間中の小潮時において、DOは約1mg/lまで低下し、海底付近で貧酸素水塊が観測された。また、DOと流速あるいは水温の間には正の相関が、またDOと塩分濃度の間には負の相関があった。重回帰分析によりDOと上記の3因子の間の関係式が得られた。これらの結果より、海底付近の海水の撹拌と混合は、その密度成層化や貧酸素水塊の発生に大きく影響していると考えられた。海底付近の海水の撹拌と混合能力を高めるための3タイプのブロックの模型が作られ、実験水路底に設置された。そして、往復流における各ブロックの流れ特性に及ぼす影響が実験的に検討された。その結果、各ブロックの流速分布や乱れ特性への影響が明らかにされた。また、aylorの乱流拡散理論より、各ブロックの周りの拡散係数や渦の代表時間スケールが算出され、両者の分布が明らかにされた。染料トレーサー法を用いた各ブロックの回りの流れの可視化により、凹面状ブロックは他のブロックよりも水底付近の水の撹拌と混合するうえで効果的であると考えられた。

Journal

  • Bulletin of the Faculty of Agriculture,Saga University

    Bulletin of the Faculty of Agriculture,Saga University (90), 63-76, 2005-01

    Saga University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110001074118
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN0009670X
  • Text Lang
    ENG
  • Article Type
    journal article
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    05812801
  • NDL Article ID
    7488101
  • NDL Source Classification
    ZR6(科学技術--農林水産)
  • NDL Call No.
    Z18-466
  • Data Source
    NDL  NII-ELS  IR  JASI 
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