五色の知覚と認識 : 脳波とf-MRIの実験から

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  • Consciousness and Recognition of Five Colors : Using Functional-MRI and Brain Wave Measurements(International Conference on Mind Body Science : Physical and Physiological Approach joint with The Eighteenth Symposium on Life Information Science)

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抄録

東洋医学における五行色体表の色に着目をした。また周りの色が人の精神状態に影響をあたえるという心理学からの報告や、目隠しをした状態で、手や額で色を識別できるという報告などがある。これらの現象に着目し、色の違いが色の知覚と認識過程にどのように関連しているのかを検討した。膜に入ってきた電磁波の情報は、それぞれの色(彩度)と明度を区別して後頭葉の1次感覚受容野で知覚し、その後、彩度、明度の情報は後頭葉18、19野で2次感覚の情報処理がおこなわれ、それぞれ固有の色情報として認識される。この部位は成長に応じて視覚情報が形成されてゆく場所と考えられ、その成長過程における周囲の環境と生活習慣とにより育まれ記憶された情報により、色の認識が行われている。この色への認識が民族特有の色との関わりとして現れているのであろう。

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