MRIによる下顎頭および関節円板動態の両側同期性からみた定量評価

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タイトル別名
  • Evaluation of bilateral temporomandibular joints coordination by means of simultaneous pseudodynamic MR imaging and SGG

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抄録

顎機能異常者の顎関節機能診査パラメーター確立を目的として, 有歯顎ならびに無歯顎の被検者4名に対して, 両側顎関節同時撮像MRIから得られた下顎頭および関節円板動態を両側同期的に定量評価し, 下顎切歯点部の三次元的運動経路と対比させてその機能評価法を検討した.その結果, 顎関節MRIによる両側同期的定量評価法は, 左右下顎頭滑走運動の同調性, 下顎頭と関節円板の協調性, 転位した関節円板の復位するタイミングを知るうえで, 有益な方法であり, 下顎運動経路とあわせて評価することで, 顎機能異常者における詳細な病態把握に有効であることが判明した.とくに顎機能異常者の特徴として, 左右側の関節円板および下顎頭の非同期的運動は, 下顎切歯点部における下顎運動経路前頭面観の側方偏位傾向とよく対応していた.また本法は, 従来困難とされていた無歯顎者の顎関節動態診査にも有効であることが示唆された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571135651827240064
  • NII論文ID
    110001091867
  • NII書誌ID
    AN1047134X
  • ISSN
    13409085
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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