シバヤギ雄性フェロモンの神経行動学的解析

  • 菊水 健史
    東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻獣医動物行動学研究室
  • 岩田 惠理
    東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻獣医動物行動学研究室
  • 武内 ゆかり
    東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻獣医動物行動学研究室
  • 森 裕司
    東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻獣医動物行動学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Neuroethological approach to the male pheromone in Shiba goat

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抄録

哺乳類でみられる雄の縄張りをめぐる闘争行動から、交尾行動や母性行動にいたる様々な行動発現には、鋤鼻嗅覚神経系を介すると思われるフェロモン情報が重要な役割を果たしている。ヒツジやヤギでは、非繁殖季節の雌が雄の匂いを嗅ぐと排卵周期が回帰する"雄効果"が知られている。シバヤギを用いて、この発現機構の神経行動学的解析を行ったところ、視床下部にある性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)のパルス状分泌駆動機構を刺激することによって、性腺機能を促進して雄効果が発現することが明らかとなった。さらに最近の研究により、この雄効果を引き起こすフェロモン物質は、シバヤギの頭部皮脂腺内でテストステロン依存性に産生される酸性脂質中に存在することが示された。

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参考文献 (18)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282763012282496
  • NII論文ID
    110001099821
  • NII書誌ID
    AA11426393
  • DOI
    10.18965/tasteandsmell.6.1_23
  • ISSN
    24241326
    13404806
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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