小児喘息の難治化に対する1考察 : 母親の心理面に対する検討

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タイトル別名
  • A Study of Aggravation of Asthma in Children and Mother's Psychological State
  • ショウニ ゼンソク ノ ナンジカ ニ タイスル 1 コウサツ ハハオヤ ノ シンリメン ニ タイスル ケントウ

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抄録

母親の育児態度が,小児喘息の経過にどのような影響を及ぼすかについて明らかにするため,小学4〜6年生の喘息児とその母親を対象に,罹患年数・重症度・アレルギー素因などの臨床的指標と,心理的側面に関するアンケートを作成し,母親の育児態度との関連性について比較検討した.また,喘息児に対しては,エゴグラムとSCTの性格検査を実施し,身体的要因と比較検討した.その結果,母親の育児態度としては,不安や干渉的態度を表す項目の点数が高く,中等症の患児の母親のほうが,軽症の患児の母親よりも干渉しやすいという結果が得られた.エゴグラムと重症度の関係では,中等症の患児と軽症の患児の間には,今回の調査からは差がみられなかった.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 43 (7), 443-451, 2003

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (16)*注記

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