多彩な解離症状を呈した思春期女子の1症例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of an Adolescent Girl Displaying Various Dissociative Symptoms
  • 臨床経験 多彩な解離症状を呈した思春期女子の1症例
  • リンショウ ケイケン タサイ ナ カイリ ショウジョウ オ テイシタ シシュンキ ジョシ ノ 1 ショウレイ

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抄録

多彩な解離症状を呈した15歳女子に対し,本人へのカウンセリングおよび薬物療法,さらに親へのガイダンスを行い,症状の改善が認められたので報告した.思春期の解離症状に対しては,退行的側面と前進発達的側面の理解が必要である.家族および治療者は,行動化や外傷体験の背後にある情緒に共感し,解離した体験をつなぐ補助自我的な役割を果たす一方で,発達阻害的な退行を助長しないことが肝要であると思われた.解離症状に伴う強い不安や興奮,身体化症状には薬物療法が有効であった.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 43 (9), 609-615, 2003

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (5)*注記

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