摂食行動に問題をもつ幼児にコラージュ療法(合同法)を導入し, 主訴改善を得た1症例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case Report of the Eating Refusal Child by Successful Family Collage Therapy (Combined Remedy)

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抄録

「食事をとらない」ことを主訴に来院した幼児に対し, 患児の内的状況把握と母子間のコミュニケーション調整を目的に, コラージュ療法の合同法(近喰, 1992)を導入した.方法はマガジン・ピクチャー・コラージュ法で, 母親持参の雑誌から母子が交互に自分の気に入った写真・絵・文字を切り抜き, 自由に四つ切り画用紙に貼付するものであり, 全4作品を制作した.母子が互いに洞察を深めるためには言語能力の問題など諸条件が必要だが, 本法の導入により, コラージュ・アクティビティが母子間の力動を明確にし, コミュニケーションを促したことで, 主訴改善が得られたものと考えられた.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 40 (5), 377-383, 2000

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (7)*注記

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