正常ヒト腓腹神経線維の径と密度の定量的解析

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タイトル別名
  • Morphometric Analysis of Diameter and Density of Myelinated and Unmyelinated Fibers of Normal Human Sural Nerves
  • Morphometric analysis of diameter and density of myelinated and unmyelinated fibers of normal human sural nerves Article in Japanese

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抄録

健康人(volunteers)8例の8腓腹神経の有髄および無髄神経線維の径と密度の定量的解析を, TGA-10 particle analyzer(Carl Zeiss社, West Germany)を用いて行った. 総有髄線維密度は, (7.4±1.3)×10³/mm²(平均値士標準偏差)であった. 小径有髄線維群と大径有髄線維群のborder diameterは5.4±0.5μmで, 小径有髄線維密度は(4.5±0.9)×10³/mm², 大径有髄線維密度は(2.9±0.7)×10³/mm²であった.無髄線維密度は(27.9±5.8)×10³/mm²であった. 無髄線維直径分布のpeak diameterは0.88±0.15μmで, 線維直径の中間値は0.86±0.12μmであった. また8例の有髄線維および無髄線維の直径分布の平均直径分布ヒストグラムを明らかにした. これらの定量的解析所見は今後の末梢神経障害例の腓腹神経の組織定量的研究における比較対照所見として不可欠である.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 6 (4), 377-381, 1984

    学校法人 産業医科大学

被引用文献 (1)*注記

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