血小板無力症における非均一性

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タイトル別名
  • Heterogeneity of Thrombasthenic Cases

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抄録

血小板無力症の5症例を対象として詳細な血小板機能検査を実施した. 検索した検査項目は一般的な検査の他, 血小板数, 出血時間, PT, APTT, フィブリノーゲン, トロンボテスト, ヘパプラスチンテスト, トロンボエラストグラム, 血餅退縮能, 血小板停滞能, 血小板凝集能, PF-3利用能, kaolin誘発ADP放出能, β-TG放出能, ATP, ADPおよびβ-TGの血小板含有量, viscous metamorphosisである. これらの検索の中で出血時間の延長, 血小板停滞能の低下, ADP, collagen, epinephrinを誘発物質として用いた場合の血小板凝集能の著しい低下ないし欠如は全例に認められたが, その他の検査では症例間に種々の組み合わせの差異が認められ, 血小板無力症として総称されている疾患の中での非均一性の存在が示唆された.

収録刊行物

  • Journal of UOEH

    Journal of UOEH 4 (4), 459-468, 1982

    学校法人 産業医科大学

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