直腸癌手術後の局所再発の診断と治療

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タイトル別名
  • Diagnosis and treatment of local recurrence following curative rescection for rectal cancer.

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抄録

直腸癌手術後の局所再発112例を対象として, 局所再発の診断と治療について検討した. 局所再発の初徴は全例の72%が2年以内に出現しており, 会陰部の疼痛, 腫瘤触知など会陰局所の症状が68.6%を占めていた. 局所再発全例の50%生存期間は12カ月であるが, 治療例の生存期間中央値は13ヵ月で, 無治療例の7ヵ月よりも長い. 保存的治療法では放射線療法と化学療法の併用例の成績が良く, 有効例の生存期間中央値は1年6ヵ月である. 1981年以後の治癒を目指した再手術例では18例中11例が生存しており, その中央値は2年10ヵ月であるが, 再手術後の再再発予防のために放射線治療や化学療法などを加えた集学的治療が必要である.

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