肝硬変症の全身および肺循環動態の検討　　その特徴とＤｏｂｕｔａｍｉｎｅ・ｄｏｐａｍｉｎｅおよびＭｅｔｈｙｌｐｒｅｄｎｉｓｏｌｏｎｅの効果について

• 笠井 保志

  名古屋大学第2外科

• 野浪 敏明

  名古屋大学第2外科

• 加藤 俊之

  名古屋大学第2外科

• 朝日 憲治

  名古屋大学第2外科

• 原田 明生

  名古屋大学第2外科

• 中尾 昭公

  名古屋大学第2外科

• 高木 弘

  名古屋大学第2外科

書誌事項

タイトル別名

• Clinical study of systemic and pulmonary hemodynamics in liver cirrhotic patients and effect of dobutamine, dopamine, and methylprednisolone on its hemodynamics.
• EFFECT OF DOBUTAMINE, DOPAMINE, AND METHYLPREDNISOLONE ON ITS HEMODYNAMICS
• その特徴とdobutamine・dopamineおよびmethylprednisoloneの効果について

抄録

肝硬変症185例の呼吸循環動態をSwan-Ganzcatheterを用いて明らかにし, 循環改善アミンであるdobutamine (DOB)・dopamine (DA) と速効性ステロイドであるmethylprednisolone (MP) を負荷し, その効果について検討した.<BR>肝硬変症では, 高度肝障害例において全身・肺循環動態はよりhyperdynamicstateを呈し, 動脈血酸素分圧 (Pao₂) は低下した. 次に, DOB負荷では肺動脈圧 (PAP), 肺動脈喫入圧 (PWP) は有意に低下し肺血管抵抗 (PAR) も低下傾向を示した. しかし, DA負荷ではPAPは有意に上昇しPWP・PARは上昇傾向を示し, 肺循環に対しては異なった作用を有していた. また, MP負荷では特に高度肝障害例でPao₂上昇を認め, 酸素交換障害の改善効果が示唆された.

収録刊行物

• 日本消化器外科学会雑誌

  日本消化器外科学会雑誌 21 (7), 1970-1978, 1988

  一般社団法人 日本消化器外科学会

キーワード

• 肝硬変症
• ステロイド

詳細情報

• CRID: 1390001204917808000
• NII論文ID: 130004341475
• NII論文ID: 110001307611
• NII書誌ID: AN00192066
• DOI: 10.5833/jjgs.21.1970
• ISSN: 13489372
• ISSN: 03869768
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjgs1969/21/7/21_7_1970/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1989070010
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可