胃癌手術前後における非特異的免疫学的指標の推移

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  • Studies on the nonspecific immunological parameters in the pre-and the post-operative patients with gastric cancer.

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抄録

81例の胃癌手術前後に非特異的免疫能を観察し, それぞれの状況下でどの指標が免疫能を反映し, いかに推移するかを検討した.術前に進行の程度を示す指標はリンパ球数とPPD皮内反応であった. 手術侵襲の免疫能への影響と担癌除去後の回復を示す指標は, 前者でリンパ球数, PPD皮内反応, OKT3, 4細胞比, OKT4/OKT8比が, 後者でLeu7, 11細胞比, PHA・ConAリンパ球幼若化反応がそれらを示した.非治癒切除となった症例の術後にはリンパ球数, OKT3細胞比, IgG-FcR (+) T細胞比に, 非切除手術例ではリンパ球数, OKT8細胞比, OKT4/OKT8比に免疫能の低下が認められた. 以上の指標はそれぞれでの免疫能を示しており, 補助療法施行時にも有用となる.

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