人工肺使用下手術にて救命しえた食道癌術後再建胃管気管支瘻の1例

• 奥山 学

  秋田大学医学部第2外科

• 鈴木 裕之

  秋田大学医学部第2外科

• 斉藤 礼次郎

  秋田大学医学部第2外科

• 本山 悟

  秋田大学医学部第2外科

• 佐々木 晋一

  秋田大学医学部第2外科

• 後藤 伸之

  秋田大学医学部第2外科

• 小川 純一

  秋田大学医学部第2外科

• 北村 道彦

  岩手県立胆沢病院外科

書誌事項

タイトル別名

• A Successful Case of Surgery using Extracorporeal Membrane Oxygenation for Reconstructed Gastric Tube Bronchial Fistula After Operation of Esophageal Cancer

抄録

膜型人工肺extracorporeal membrane oxygenation(以下,ECMOと略記)使用下に手術を施行し救命しえた食道癌術後再建胃管気管支瘻の1例を経1験したので報告する.症例は71歳の男性.1996年3月,胸部食道癌にて右開胸胸腹部食道全摘,後縦隔経路頸部食道胃吻合術施行.1998年2月,突然呼吸困難が出現し他院へ入院.胃管潰瘍による胃管気管支瘻の診断で当院へ転送された.気管切開,人工呼吸器による呼吸管理を行い,全身状態の改善を待って根治術を施行する予定でいたが,徐々に瘻孔が増大し発症から10日後,重症呼吸不全となった.通常の人工呼吸管理では限界と判断し,ECMO装着下で瘻孔閉鎖術(有茎大胸筋弁補〓術)を施行した.150時間後にECMOより離脱,第64病日に人工呼吸器より離脱しえた.重症呼吸不全下のECMOの使用は考慮すべき方法であると思われた.

収録刊行物

• 日本消化器外科学会雑誌

  日本消化器外科学会雑誌 33 (1), 102-106, 2000-01-01

  一般社団法人日本消化器外科学会

キーワード

• extracorporeal membrane oxygenation
• reconstructed gastric tube bronchial fistula
• complication after esophagectomy

詳細情報

• CRID: 1573950401672781056
• NII論文ID: 110001340785
• NII書誌ID: AN00192066
• ISSN: 03869768
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2000100274
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • CiNii Articles