書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case of the Anal Carcinoma Coexisting with Tuberculotic Anal Fistula
この論文をさがす
抄録
近年, 消化器疾患における結核と悪性腫瘍の合併例はまれなものとなっている. 今回, 結核性痔瘻に発生したと考えられる痔瘻癌の1例を経験した. 症例は63歳の女性で, 脳出血加療中に肛門出血で発症し, 痔瘻癌の診断の下, 鼠径部リンパ節郭清を伴う腹会陰式直腸切断術を受け, 術後病理組織学的検査で痔瘻組織と鼠径部リンパ節に結核腫が認められた. 術後経過は良好で3年9か月現在, 癌も結核も再発の兆候を認めていない. 長期間放置し, 難治性となっている痔瘻に関しては, 癌あるいは結核の併存を念頭において加療することが肝要と思われた.
収録刊行物
-
- 日本消化器外科学会雑誌
-
日本消化器外科学会雑誌 30 (7), 1819-1822, 1997-07-01
一般社団法人日本消化器外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1572824501693344896
-
- NII論文ID
- 110001351308
-
- NII書誌ID
- AN00192066
-
- ISSN
- 03869768
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles