促成イチゴ畑に見られた鼠害とその防除

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  • Damage of mice and voles on the fruits of strawberries under the plastic-cover culture and their control
  • ソクセイ イチゴバタケ ニ ミラレタ ソガイ ト ソノ ボウジョ

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抄録

本年1月下旬以降,福岡県浮羽郡吉井町農協千年支所管下の促成イチゴ畑に鼠害が現われた.そこで筆者は2月中旬と3月下旬の2回,現地に出かけ調査を行なつた.作付されていたイチゴは促成品種としては久留米102号(農林5号=紅鶴),半促成品種としては久留米28号(八千代)とダナー(Donner),露地栽培品種としては久留米20号(千代田)であつた.これらのうち被害が出たのは促成品種であつた.被害額は約20~25万円と見つもられ,促成イチゴ作付面積のおよそ20%が侵された.促成イチゴはビニールの帯を使うトンネル栽培法によつて栽培されていた.筆者は折敷(A地区),千年(B地区)の2カ所の圃場を調査したが,行徳技師による能楽(C地区)の報告も考慮した.現地における捕鼠作業の結果,加害鼠は野生ハツカネズミ,カヤネズミ,ハタネズミの3種と判明したが,生息数の上から考えると野生ハツカネズミが主と考えられた.そこで, 圃場に見られた,鼠にとつては好適な生息場所である稲積みや,わら小屋を除去し,殺鼠剤"強力ラテミン"の継続投与を行なつた結果,被害の軽減に著しい効果をみとめた.

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