アテロコラーゲンスポンジ挿入抜歯窩におけるコンピューター断層撮影による骨治癒の臨床検討

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タイトル別名
  • Computed tomographic examination of bone healing after placement of collagen sponge matrix in the tooth extraction site

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抄録

目的:この研究の目的はアテロコラーゲンスポンジを挿入した抜歯窩の治癒経過をコンピューター断層撮影(デントモード)を用いて評価することである.材料と方法:中間歯欠損で架橋義歯(ブリッジ)となる患者8人の術後評価を行った.アテロコラーゲンスポンジは抜歯窩のサイズにあわせてSサイズまたはMサイズを選択し抜歯窩に挿入, ガーゼで圧迫して密着した後, 縫合固定を行った.挿入1日後と3か月後にコンピューター断層撮影(デントモード)を撮影し骨治癒について評価を行った.結果:全例とも術後の疼痛, 出血, 感染, 上皮化の遅延, 創の陥凹などはなかった.骨の再生は全例に骨の新生が認められた.アテロコラーゲンスポンジ挿入3か月後の抜歯窩の頬舌径と深さの積算を比較した結果, 骨再生の程度は60.1%から94.3%で平均は80.0%であった.結論:アテロコラーゲンスポンジを抜歯創に挿入し, その治癒状態をコンピューター断層撮影(デントモード)により観察を行った.アテロコラーゲンスポンジを使用することにより, 止血, 創の保護や上皮化促進のみならず, 骨の治癒・保存にも寄与することを確認した.

収録刊行物

  • 歯科医学

    歯科医学 64 (4), 369-374, 2001

    大阪歯科学会

参考文献 (6)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679186514816
  • NII論文ID
    110001724299
  • NII書誌ID
    AN00099810
  • DOI
    10.18905/shikaigaku.64.4_369
  • ISSN
    2189647X
    00306150
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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