山焼き後の炭化物を希硝酸処理して得られた腐植酸とA型土壌腐植酸の分光学的および物理化学的諸性質における類似性

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タイトル別名
  • Similarities in Spectroscopic and Physicochemical Properties of Humic Acids from Charred Grassland Plants Treated wityh dil. HNO_3 after Prescribed Burning and from A Horizon of Kurobokudo (Ando Soils)
  • ヤマヤキ ゴ ノ タンカブツ オ キショウサン ショリ シテ エラレタ フショクサン ト Aガタ ドジョウ フショクサン ノ ブンコウガクテキ オヨビ ブツリ カガクテキ ショ セイシツ ニ オケル ルイジセイ

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抄録

山焼き後の植物炭化物から希硝酸処理後に得られた腐植酸(C-HA)と黒ボク土のA層から得られた腐植酸(S-HA)の分光学的性質(紫外・可視・赤外吸収スペクトル, ^<13>C-NMRスペクトル)および物理化学的性質(腐植化度,元素組成,X線回折図)を比較した。 1)C-HAおよびSHAの紫外・可視吸光曲線は,両者とも特異的な吸収を持たず,滑らかであった。また,これらの腐楯酸はA型に分類された。 2)炭素および水素含量はC-HAとS-HAの間でほとんど差が認められないが,窒素含量はC-HAの方がはるかに高い値を示し,一方,酸素含量はS-HAの方がいくらか高い値を示した。原子数比[H]/[C]は両腐植酸の間でほぼ同じ値を示すが,[0]/[C]および[0]/[H]はS-HAの方が高い値を示した。C-HAのこれらの分析値は,窒素含量を除き,黒ボク土のA型腐植酸に対して報告された既往の分析値の範囲内に分布した。 3)^<13>C-NMRスペクトルによると,C-HAとS-HA両者ともに芳香族炭素>カルボニル炭素>炭水化物炭素≒脂肪族炭素の順であった。また,芳香族炭素とカルボニル炭素は,S-HAの方がC-HAに比べていくらか高い割合を示すが,炭水化物炭素と脂肪族炭素に対しては,逆の関係が示された。 4)C-HAとS-HAのIRスペクトルは,互いによく類似していた。 5)C-HAおよびS-HAのXRD図は,両者がグラファイト様の積層構造を有することを示した。

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参考文献 (29)*注記

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