おがくず入り牛ふん厩肥連用による野菜収量と土壌水分環境の変動

• 大橋 恭一

  滋賀県農業試験場

• 岡本 将宏

  滋賀県農業試験場

書誌事項

タイトル別名

• Changes of Crop Yield and Water Status of Open Field on the Continuous Application of Farmyard Manure Mixed with Sawdust
• オガクズ イリギュウフン キュウヒ レンヨウ ニ ヨル ヤサイ シュウリョウ

抄録

琵琶湖内湖の干拓地である細粒グライ土を畑転換し,1976年からおがくず入り牛ふん厩肥を10a当たり0〜8t毎作施用し,春作は美濃早世ダイコン,秋作はハクサイを栽培した.厩肥使用量と収量,土壌水分の関係について得られた結果は次のようであった.1.収量に対しては1t施用ではほとんど効果は認められず,2〜4t施用によって効果が高く,8t施用では逆に不安定となった.2.土壌pF値が低く経過している8t施用区の収量が低下する原因は以下のように考えられた.すなわち,ダイコン栽培時に深耕した際に心土が破壊され,大雨で冠水した際,下層土の構造・亀裂に土壌粒子などが詰まり,地下水と毛管連絡し過湿になった.3.厩肥を使用することにより土壌の易効性有効水分(pF1.8〜3.8)は増加し,pH1.8の個相率の低下と気相率の増加が認められるが,8t施用区では気相率が46.9%と高く,干害のおそれも考えられた.

収録刊行物

• 日本土壌肥料学雑誌

  日本土壌肥料学雑誌 56 (5), 373-377, 1985

  一般社団法人 日本土壌肥料学会

詳細情報

• CRID: 1390001206554764672
• NII論文ID: 110001751025
• NII書誌ID: AN00195767
• DOI: 10.20710/dojo.56.5_373
• ISSN: 24240583
• ISSN: 00290610
• NDL書誌ID: 3059459
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010320350
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I3059459
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可