メダカ仔稚魚の運動量に対する群の影響

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タイトル別名
  • Group Effect on Locomotor Activity of Larvae and Juveniles of Medaka
  • メダカ シ チギョ ノ ウンドウリョウ ニ タイスル グン ノ エイキョウ

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抄録

酸素消費量に影響する要因の一つとして,運動量が考えられる.メダカ仔稚魚の群効果発現前と発現後における1個体当たり1分間当たりの移動距離を,単独個体と群れについて測定し,運動量に対する群れの影響をしらべた.運動量は,1~3日令の群効果発現前の仔魚では,単独個体と群れの間に差がなかったが,10~13日令の群効果発現後の稚魚では,群れに比べて単独個体では有意に大きかった.群効果の発現する段階に達した稚魚では,単独にされると落ち着かず,運動量が増し,酸素消費量が多くなる.反対に,群れでいると落ち着き易く,運動量は単独個体より低くかつ安定なレベルに保たれ,酸素消費量が少なくなる.このことが群効果発現の主要因の一つと推論される.

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