ウメ(Prunus mume Sieb. et Zucc.)のSf-RNase遺伝子特異的なPCR増幅のためのプライマーセットの開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of the Sf-RNase Gene-Specific PCR Primer Set for Japanese Apricot (Prunus mume Sieb. et Zucc.)
  • 育種・遺伝資源 ウメ(Prunus mume Sieb. et Zucc.)のSf-RNase遺伝子特異的なPCR増幅のためのプライマーセットの開発
  • イクシュ イデン シゲン ウメ Prunus mume Sieb et Zucc ノ Sf RNase イデンシ トクイテキ ナ PCR ゾウフク ノ タメ ノ プライマーセット ノ カイハツ

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抄録

ウメ(Prunus mume Sieb. et Zucc.)の大多数の栽培品種は,S-RNaseが関与する配偶体型自家不和合性を示す.ウメには,自家和合性品種も存在しており,これらの自家和合性品種は自家和合性形質の分子マーカーとして利用可能なS-RNase遺伝子(Sf-RNase遺伝子)を持つことが報告されている.本研究では,このSf-RNase遺伝子を特異的にPCR増幅するためのプライマーセットを開発した.‘剣先’からSf-RNase遺伝子の部分配列をPCRクローニングし,その塩基配列を決定した.Sf-RNase遺伝子のイントロン部位の塩基配列よりセンスプライマー(Ken2)およびアンチセンスプライマー(PM-R)を設計し,いくつかのウメ品種を用いてその有効性を検討したところ,Sf-RNase遺伝子をもつ品種でのみ増幅がみられた.今後このプライマーセットをウメの自家和合性品種の育種に利用することによって,育種にかかる時間と労力を大幅に軽減できると思われる.<br>

収録刊行物

  • 園芸学研究

    園芸学研究 2 (4), 237-240, 2003

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (20)*注記

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