形態形質の多変量解析による霧島山系野生ツツジ集団の評価

• 小林 伸雄

  筑波大学農林学系

• 森中 洋一

  筑波大学農林学系

• 半田 高

  筑波大学農林学系

• 高柳 謙治

  筑波大学農林学系

• 有隅 健一

  鹿児島大学農学部

書誌事項

タイトル別名

• Analysis of Wild Evergreen Azalea Populations of the Kirishima Mountains based on Multivariate Analysis of Morphological Characters
• 育種・遺伝資源 形態形質の多変量解析による霧島山系野生ツツジ集団の評価
• イクシュ イデン シゲン ケイタイ ケイシツ ノ タヘンリョウ カイセキ ニ ヨル キリシマ サンケイ ヤセイ ツツジ シュウダン ノ ヒョウカ

抄録

九州霧島山系の標高別野生ツツジ集団について，形態調査で得られたデータをクラスター分析と主成分分析を用いて客観的に評価し，DNA分析の結果を重ね合わせることによって，霧島山系における標高別野生ツツジ集団の構造をより明らかにした．<br> 1．クラスター分析により，霧島山系の野生ツツジ集団はミヤマキリシマ，ヤマツツジおよび中間帯の自然雑種集団を中心にした3つのクラスターを形成した．葉緑体DNAパターンの分布は，ミヤマキリシマとヤマツツジのクラスターはそれぞれ両種のパターンで占められており，自然雑種のクラスターでは両種のパターンが混在した．<br> 2．主成分分析では，高い寄与率を示す第1主成分のみで霧島山系における野生ツツジ集団の形態的特性を表すことができ，標高別に配置すると，高山域のミヤマキリシマから中間帯の自然雑種集団，そして山麓域のヤマツツジにかけて連続的にこの第1主成分得点が増加した．また，葉緑体DNAパターンの分布から，第1主成分と葉緑体DNAの変異の関連性が示唆された．<br>

収録刊行物

• 園芸学研究

  園芸学研究 2 (4), 265-268, 2003

  一般社団法人　園芸学会

キーワード

• クラスター分析
• ミヤマキリシマ
• 自然雑種
• 主成分分析
• ヤマツツジ

詳細情報

• CRID: 1390282680187471232
• NII論文ID: 110001803342
• NII書誌ID: AA11608561
• DOI: 10.2503/hrj.2.265
• ISSN: 18803571
• ISSN: 13472658
• NDL書誌ID: 6793975
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030682937
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I6793975
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/hrj/2/4/2_4_265/_pdf
• Web Site: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10471071
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • NDL-Digital
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可