栽培期間中の気温がホウレンソウおよびコマツナの糖とビタミンC含量に及ぼす影響

• 田村 晃

  秋田県農業試験場

書誌事項

タイトル別名

• Effect of Air Temperature on the Content of Sugar and Vitamin C of Spinach and Komatsuna
• 栽培管理・作型 栽培期間中の気温がホウレンソウおよびコマツナの糖とビタミンC含量に及ぼす影響
• サイバイ カンリ サクガタ サイバイ キカンチュウ ノ キオン ガ ホウレンソウ オヨビ コマツナ ノ トウ ト ビタミン C ガンリョウ ニ オヨボス エイキョウ

抄録

冬期寡日射条件下において，ホウレンソウとコマツナの糖およびビタミンC含量と栽培期間中の最高，最低および平均気温との相関関係を解析した結果，両作物の上記成分含量は収穫前10日間の最低ないしは平均気温の影響を大きく受けることが明らかになった．<br> 両作物ともに収穫前10日間の平均最低気温が5～20℃の範囲では糖含量が1 g・100 g⁻¹FW以下，ビタミンC含量が50～70 mg・100 g⁻¹FW以下で低いが，これに対して5℃以下の範囲では両作物の上記成分含量が直線的に上昇した．例えば，平均最低気温が5℃から−5℃に低下すると，両作物葉身の糖含量は約1 g・100 g⁻¹FWから約5 g・100 g⁻¹FWに直線的に上昇した．また，平均最低気温が5℃から−5℃に低下すると，両作物葉身のビタミンC含量は50～70 mg・100 g⁻¹FWから約175 mg・100 g⁻¹FWに直線的に上昇した．このことから，収穫前10日間の最低気温を−5℃程度で管理すると，糖とビタミンC含量の高いホウレンソウとコマツナを生産することができると考えられた．<br>

収録刊行物

• 園芸学研究

  園芸学研究 3 (2), 187-190, 2004

  一般社団法人　園芸学会

キーワード

• ビタミンC
• ホウレンソウ
• 気温
• コマツナ
• 糖

詳細情報

• CRID: 1390282680187449472
• NII論文ID: 110001803368
• NII書誌ID: AA11608561
• DOI: 10.2503/hrj.3.187
• COI: 1:CAS:528:DC%2BD2cXntF2lsrc%3D
• ISSN: 18803571
• ISSN: 13472658
• ISSN: http://id.crossref.org/issn/13472658
• NDL書誌ID: 6992127
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030700172
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I6992127
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/hrj/3/2/3_2_187/_pdf
• Web Site: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10471151
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • NDL-Digital
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可