1‐methylcyclopropene(1‐MCP)処理とエチレン吸収剤処理が収穫時期の異なるカキ‘西条’果実のドライアイス脱渋後の軟化と日持ち性に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of 1-Methylcyclopropene (1-MCP) and Ethylene Absorbent on Softening and Shelf Life of Dry Ice-treated Japanese Persimmon 'Saijo' Harvested at Various Maturation Stages
  • 1-methylcyclopropene(1-MCP)処理とエチレン吸収剤処理が収穫時期の異なるカキ'西条'果実のドライアイス脱渋後の軟化と日持ち性に及ぼす影響
  • 1 methylcyclopropene 1 MCP ショリ ト エチレン キュウシュウザイ ショリ ガ シュウカク ジキ ノ コトナル カキ サイジョウ カジツ ノ ドライアイス ダツジュウ ゴ ノ ナンカ ト ヒモチセイ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

収穫初期から終期のカキ‘西条’の果実を用いて, 収穫時期別の軟化発生程度と1-MCPおよびエチレン吸収剤を用いた脱渋中の軟化防止と脱渋後の日持ち性向上効果を検討した. その結果, 無処理区の脱渋完了時の軟化発生は, 収穫初期の10月1日収穫果で78.1%と最も高く, 収穫時期が遅れるのに伴って徐々に低下し, 収穫盛期の10月22日と29日収穫果ではほとんど認められなかったが, 収穫終期の収穫果では50.0%と再び増加した. 脱渋時のドライアイス封入48時間後の袋内エチレン濃度は, 収穫初期の10月1日収穫果が最も高く, 収穫時期が遅くなるにつれて低下した. また, 1-MCP処理により, 収穫期前半の脱渋処理解除直後の軟化発生は抑えられたが, 収穫終期の抑制効果は低かった. 収穫盛期の日持ち期間は1-MCP処理により無処理区と比較して約6日間延長できた. さらに, エチレン吸収剤処理により, 収穫期前半の脱渋処理解除直後の果実軟化は抑えることができたが, 脱渋後の日持ち期間は延長できなかった.

収録刊行物

  • 園芸学会雑誌

    園芸学会雑誌 74 (1), 63-67, 2005

    一般社団法人 園芸学会

被引用文献 (6)*注記

もっと見る

参考文献 (20)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ